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受賞企業・事業部レポート

キヤノン株式会社 レンズ事業部

2001年度 第01回ポーター賞受賞 カメラ、事務機器などに使われるレンズ、レンズユニット開発・製造・販売
レンズ・レンズ周辺の制御技術での継続的なイノベーション

概要

キヤノン株式会社レンズ事業部は、一眼レフカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ、イメージスキャナ、監視カメラ、液晶プロジェクタなどに使われるレンズ、レンズユニットの開発・製造・販売を手がけている。
キヤノン株式会社レンズ事業部の競争戦略において特筆すべきは、戦略の一貫性とイノベーションの継続性である。キヤノン株式会社レンズ事業部は、創業以来の重要部品であるレンズとレンズユニットに絞り込み、イノベーションを通じて新しい分野を開拓してきた。具体的には、オートフォーカスや視線入力、手ブレ補正などカメラのレンズ制御の電子化を行ない、より小型化、より高機能が求められる用途分野には、時には材料を開発し、時には形状を全く変えてしまうことで、進出してきた。キヤノン株式会社レンズ事業部の技術革新の能力は、登録された特許件数にも示されている。平成5年以降のズームレンズ分野における特許件数は、キヤノンが常に競合の2倍以上の実績を残しており、この分野のこの期間に登録された全特許の38%を占めている。また、その適応性は突出している。国内、海外の主要レンズメーカー20社の用途分野は、平均して2.9であるが、キヤノン株式会社レンズ事業部が供給している用途分野は、8にのぼる。
この継続的なイノベーションにはそれを可能にするユニークな活動の仕組みが存在する。一つには、各事業部がそれぞれに持っていた光学技術部門を一つに集約し、レンズ事業部という活動の場を組織したことである。レンズは、一眼レフカメラに限らず、デジタルカメラやプロジェクタなどの商品にとっても大きな差別化要因となっている。レンズの重要性が高い商品を事業に持っていることで、商品とレンズの相互誘発的な技術革新の歴史を持つ。さらに、これらの商品事業を持ちつつ、それらとのやり取りの多いレンズ開発担当者を一箇所に集めることで、レンズ技術の有機的な融合の場を提供している。次に、ミクロン単位の精度で硝子を研磨していた生産技術者の技能を基礎にこれを、設計理論、精密加工技術、精密測定技術と結びつける製造技術の開発活動である。(これらの活動間の関係については次ページ「活動システム・マップ」を参照)。
キヤノン株式会社レンズ事業部は、これらの技術的な優位性を意識的にブランドに活用し、部品でありながら世界で強いブランドを育てた。これらの結果、キヤノン株式会社レンズ事業部は、業界平均を大幅に上回る投下資本利益率、営業利益率を実現し、さらに投下資本利益率、営業利益率ともに業界平均との差は拡大傾向にある。

投下資本利益率(ROIC)   (単位:%P=パーセンテージ・ポイント)
4年間平均 単年度 業界平均との差異
業界平均との差異 1997年 1998年 1999年 2000年
6.40%P -0.35%P 4.99%P 2.75%P 18.37%P
投下資本利益率=営業利益/平均投下資本

営業利益率(ROS)   (単位:%P=パーセンテージ・ポイント)
4年間平均 単年度 業界平均との差異
業界平均との差異 1997年 1998年 1999年 2000年
5.94%P 2.46%P 5.27%P 3.17%P 11.21%P
営業利益率=営業利益/売上高

活動システム・マップ

受賞企業・事業部 PDF

第17回 ポーター賞 応募期間

2017年5月 8日(月)〜 6月 5日(月)
上記応募期間中に応募用紙をお送りください。
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