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受賞企業・事業部レポート

HOYA株式会社 ビジョンケアカンパニー

2001年度 第01回ポーター賞受賞 メガネ用レンズ開発・製造・販売
高付加価値・カスタマイゼーション戦略

概要

HOYA株式会社ビジョンケアカンパニーは、カスタマイゼーション戦略をとりながらも高収益を実現している。カスタマイゼーションが収益率を圧迫することの多い日本の製造業において、特徴ある競争優位である。その背後には、洗練された活動のフィットがある。

活動のフィット

HOYA株式会社ビジョンケアカンパニーは、薄い、反射しない、光学的特性がいいなどの特徴を持つ高付加価値レンズを、強みとしている。高付加価値レンズとして高屈折プラスチックレンズに注力しており、そのために日本の化学メーカーと素材の共同開発を行ない、常に高機能な素材へと技術革新を続けている。その結果、高付加価値レンズの分野において高機能というブランドイメージを日本および欧州で確立している。ここでは、日本の化学メーカーの規模が欧米のそれと比較して小さいことが幸いしている。高屈折プラスチックレンズは化学品の中では市場規模が見込めないニッチな存在である。日本企業の規模が小さかったからこそ、ニッチなプラスチックに注力したのである。
さらに、カスタマイズされたレンズの提供プロセスにおいて、メガネ店の注文処理負担を取り込むという革新を起こしている。具体的には、オンライン注文システムによる発注作業の簡素化や、個々の顧客のフレームにあわせてカスタマイズし、レンズを工場でカットしコーティングするなどの活動を通じて、メガネ店の顧客個別の情報への対応に関わる負担を軽減している。これは、HOYAが日本のメガネレンズメーカーの慣行に従わずに、メガネ店への直販を始めたことによって可能になっている。直販を始めたことによって、メガネ販売店との情報のやり取りが必要になったのであり、工場でカットするレンズもその延長線上に位置している。また、カスタマイズするために最終加工の工場を市場近くに建設し、短納期、顧客別対応を可能にしつつ、同時に、収益性を確保するために、タイ工場において半製品・製品の集中生産を行い、量産効果を得ている。(これらの活動間の関係については次ページ「活動システム・マップ」を参照)。
HOYA株式会社ビジョンケアカンパニーは高屈折プラスチックレンズの販売量世界一。メガネ用レンズメーカーとして世界二位である。カスタマイゼーションを行いつつ高収益という活動の仕組みの結果、業界平均を大幅に上回る投下資本利益率、営業利益率を実現している。

投下資本利益率(ROIC)   (単位:%P=パーセンテージ・ポイント)
4年間平均 単年度 業界平均との差異
業界平均との差異 1997年 1998年 1999年 2000年
12.15%P 5.41%P 15.07%P 15.60%P 12.76%P
投下資本利益率=営業利益/平均投下資本

営業利益率(ROS)   (単位:%P=パーセンテージ・ポイント)
4年間平均 単年度 業界平均との差異
業界平均との差異 1997年 1998年 1999年 2000年
10.02%P 6.13%P 11.73%P 12.04%P 9.89%P
営業利益率=営業利益/売上高

活動システム・マップ

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