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2022/10/27 お知らせ

2022年度 ポーター賞受賞企業・事業の発表

2022年度ポーター賞は、次の4企業に決定しました。
コメントは受賞理由の要約です。


アクセンチュア株式会社

アクセンチュア株式会社は、総合コンサルティング企業として、経営戦略・事業戦略、IT戦略、システム設計・開発、システム運用、体験デザインまで幅広く手掛け、大規模かつ迅速なDXやCXを必要とする企業や組織を対象に、変革の構想立案から成果創出まで一貫したサービスを提供することができます。

これらのサービスを連携して提供するためには、事業戦略とオペレーション設計、IT設計・開発から優れた体験設計まで幅広い領域の連携が不可欠ですが、それは容易ではありません。同社では、社員に求められるグローバル共通のコアバリューや、情報を共有する仕組みなどを活用し、複数分野に知見とスキルを持つ人材を育成することで、連携を可能にしました。また専門領域における先進企業を買収し、高度で幅広いサービス提供を追求しています。

さらに、自社のサービスの成果を評価する独自の指標、360° Value Meterを開発し、包括的な企業価値向上に取り組んでいます。


株式会社SHIFT

株式会社SHIFTは、ソフトウエアテストを主な業務とし、そこで得た知見を基に、不具合の出にくいソフトウエア設計などをソフトウエア開発の上流にフィードバックすることで、企画、開発、運用における総合的なサービスを展開しています。

ソフトウエアの不具合を見つけるソフトウエアテストは、ソフトウエア開発工程のおよそ3割を占めると言われますが、従来は方法論が確立しておらず、効率性や信頼性が改善しにくいという問題がありました。同社は、この、必要不可欠だが非効率な工程を選び、同社独自の方法で、業務分解、仕組化、誰でもできる化などを進め、テスト工程を効率化し、信頼性を高め、上流へのフィードバックという付加価値を生むことで、加速度的に市場を獲得してきました。

成長制約になりがちな人材調達についても、同社の独自性ある工程管理ゆえに、非IT人材のプールからソフトウエアテストに適した人材を独自の方法で採用することができています。


東京エレクトロン株式会社

東京エレクトロン株式会社は、半導体製造の前工程と言われる、ウェーハの処理の中でも特に重要な、成膜、塗布現像、エッチング、洗浄の4つの連続する基幹工程すべてに装置をもち、さらにその製品の多くは世界シェア1、2位という半導体製造装置業界のリーディングカンパニーです。

その強みは、最先端装置の開発力と、カスタマイズ力、アフターサービスの3つの力を全て高いレベルで持っていることにあります。特に最先端装置の開発力は、製品毎に営業、開発、製造、フィールドサービスがバーチャルな事業ユニットを構成し、顧客に密着して迅速に開発、製造、稼働を行えることによって支えられています。また、日本国内を中心に製造工場を持ち、産業クラスターを形成してきたことが、最先端装置の開発と迅速なカスタマイズや製造に活かされています。その中で培った組織能力を、海外の半導体メーカーに対しても適応することに成功しています。


ルネサス エレクトロニクス株式会社

ルネサス エレクトロニクス株式会社は、車載向け市場、ならびに産業・インフラ・IoT市場に対して、マイクロコントローラー、システムオンチップ、アナログ半導体、パワー半導体など、さらにはそれらを組み合わせたソリューションを提供しています。例えば、自社製品の組み合わせによって電気自動車向けインバータのターンキーソリューションを開発し、自動車メーカーに提供することができます。新製品開発期間の短縮を求める自動車メーカーにとっては、作動確認済みのシステムを採用することで製品開発への負荷を減らすことができます。

ルネサス エレクトロニクスは、かねてより強みとしていた車載向け半導体に加え、積極的に事業ポートフォリオを拡大し、製品分野を増やしてソリューション提供を可能にしました。また、顧客市場も車載向けに加え、産業、インフラ、IoT向けにも広げていきました。単品からソリューションへと付加価値を高めたこと、また、すそ野の広い用途市場に進出し、強みを構築できるセグメントに自社のポジションを確立したことによって、収益性を大幅に改善しています。

第24回 ポーター賞 応募期間

2024年5月 7日(火)〜 6月 3日(月)
上記応募期間中に応募用紙をお送りください。
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